昨日、お隣の日野町へ、木工作家さんを訪ねて行ってきました。
少し前、「街角ウォーク」へ出掛け、奮発して漆のお椀を買い求めたのです。私達。
こちらです。
パパ用
私用
名付けて「気分だけリッチな朝ごはん」の風景です^^
娘用の子どもサイズもとても可愛いですよ。>今朝、彼女は「朝ごはんはシリアルがいい!」
とのことで、一緒に撮れず・・
なんとも豊かな気持ちになれるお椀で、しかも、驚く無かれ、「食洗器OK!」。
なんと言っても、日野町の幼稚園で数年前から給食に使用しているという漆なんです。
で、作家の北川高次さんを訪ねて、この漆の秘密を探ろうというわけです。
さてさて、わたくし、漆に関して、全く無知です。最初の質問
「漆の正体は??」
で、なんとなく、引かれた感じ・・・
いや、でも、親切にぜ~んぶ、細かく説明してくださいましたよ。
すごいことですー。これは!
出来上がるまで、何と大変なことか。
まず、こんなお椀が出来るまでに、、、
生木の塊を人工的に乾かし、ざっくり荒削り。
そして、また乾かすーーーーこれ、乾かすのにひと月半ですって!
2センチほどの厚さに削る
乾かすーーーーひと月半
本削り、磨き、そして、漆を塗る作業に。
ここからの過程に北川さんの「強靭な漆椀」の秘密があります。
すべての工程で本物の漆だけを、しっかり刷毛で木目に凍み込ませる。
そして、使う漆も、新しい方法で純度が高く、強さ元となる酵素を保ったもの。
段階に応じた漆を、刷毛で一つずつ塗っていきます。
そして、乾かす
湿度と温度に注意して、一つずつ、、、、
5回から8回、これを繰り返し、出来上がるのだそうですが、
「どうしたら失敗するかは、分かりました。けど、
どうやったら必ず成功するかは、まだ分かりません」
と。漆はイキモノで、非常に扱いが難しいんだそうです。
「昔から、漆はベッピンな女や、言うですよ」
お弟子さんが丁度塗りの作業中でしたが、素人が入ると感染する、とのことで、
見ることはできませんでした。>感染・・・かぶれたり、熱がでたりするとのこと。。
少し、覗いてみたら、部屋の中は、なんだか銀杏のような独特の香りがしてました。
「漆の椀は、熱を外へ出しません。持ったとき、熱くなく、保温性が高い。
それに、氷も解けにくいんですよ。だから、京都の甘味処で、これにカキ氷入れて
つこうてくれはってますよ。」
と。そう。それ、感じます。毎朝!
さて、益々、惚れてしまった北川さんの漆器たち。
問題は、
「漆器は原価が高くて、仲介業者さんを通すと売値が高くなってしまう。
だから、もう、他の人に託したりしてないんです。僕は、特に個展も開かないし、
人から人に伝わっているかんじです」
でも、こんなステキな器は、皆さんに紹介したいし、
是非、使っていただきたい。だって、ほんとに使っていて、気分が良いんですから。
うふ。北川さんも、考えてくださいました。
Mika's Selectionで、ご紹介できますよ。値段は、北川さんの工房でお求め頂くのと
同じ金額を設定いたします。ただ、毎月一度、まとめて発送、、、そんな形を
取らせて頂くかと思います。
まずは、3150円~5500円のお椀をご紹介しますね。
近々です!お楽しみに~!!
あ、上記のお椀、光が代わると、こんな色に見えますよ。
かっこいいんですから^^