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労働環境

昨日の日曜日、午後からお隣の町の人権センターへ行きました。
外国人労働者向けの「勉強会」&「相談会」に、フィリピンの方が参加するというので、通訳のお手伝いです。
さて、内容は・・・

早目に行ったのですが、すでに相談受付が始まっていました。
とりあえず、聞き耳を立てておりました。
スペイン語、ポルトガル語、日本語を上手に操るおじいさんが通訳している内容は、非常にシリアスです。
威勢のよい声で励ましながら的確なアドバイス、その後の手順を説明されている方が、どうも責任者の方であるらしい。兵庫からいらっしゃっている「労働組合人権平和センター」の事務局長さんです。

しばらくすると、
「労働保険と社会保険について」
というプリントが配られ、勉強会が始まりました。
私、知らないんです。。。日本のルール。

でも、アメリカでは、幾つかクラスやセミナーに参加したことがあるので、
労働法など、少しは勉強しました。

アメリカのオフィスの日常は、弱肉強食的であり、使い捨てのシステムだと感じたものですが、実のところ、労働者の権利は法律でものすごくしっかり守られており、不当な不利益を被ったと感じれば、訴える先は身近にあり、申し立てができます。会社は外部機関から調査され、厳しい懲罰が化せられるので、気をつけなければなりません。

そして、一般的に、労働に限らず、訴訟の多い国柄のせいか、人々は自分の「権利」についての知識が高いです。労働にかんしても、ちゃんと文書化された労働条件を雇用時に渡され、常に内容を理解しているのが普通だと思います。

そして、私の知識では、アメリカは解雇されやすく、日本は組合や終身雇用が前提にあり、非常に解雇しにくい環境だということでした。

ところが、「派遣」と言う働き方が盛んになって、日本の環境はものすごく変ったようです。
新聞やテレビで読んだり、見たりしていたことではありましたが、実際に当事者の方々から話を聞くと、驚きとショックの嵐でしたー。
多くの相談事や訴えは、外国人だから、、という特別なケースではないと思います。
でも、正しい情報をちゃんと知らないところが彼らの不利なところです。
そういう意味で、非常に重要だと感じる勉強会でした。

昨日は、フィリピンのIさんの言うことを日本語にすることはできても、複雑な日本語での説明を英語に変えるのが非常に大変でしたー。ボキャブラリー不足です。思いっきり役不足だったことでしょう・・・
東京労働局のホームページによい資料がありました。
労働法の日本語と英語訳です。
さてさて、勉強です。Iさんたちの戦いは始まったばかりだからですー。

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今日も雪ですー。
by mikasselection | 2008-02-18 15:41 | 鈴木史恵