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お抹茶談議

昨日、宇治の平等院へ出かけ、平等院表参道でお茶屋さんを物色。
私が足を止めたのは、「将軍家御用御茶師」のノレンを付けた「上林三入」というお茶屋さん。
家康と懇意だったとあっては、立ち寄らねばなりませぬ(愛読中「徳川家康」!)。
美味しいお抹茶を頂いたあと、二階にある資料室を16代目御茶師に案内して頂きました。
春日の局からの注文書やら、将軍からのお礼状もあれば、いろんな勲章じみた書状があり、歴史の重さがそこに。そして、ガンガンに自慢話を飛ばしてくる16代目。・・でも、いろいろ勉強になりました。
なかでも、お茶の始まりは「抹茶」なんだということ。
そして、抹茶の味は、茶葉というより、製法の技術によって異なるとか。宇治の技術には未だどこの産地も適わず、抹茶と言えば宇治だ、と16代目。(勿論、このあたりのことは、処変われば話も変わるんでしょうけど)
「江戸時代と今とでは、お茶の育つ環境も違うし、抹茶の味も変わるんじゃないですか?」
と聞けば、
「どの環境でも最高のものを作るのが私の仕事です!」
と胸を張る16代目。

「今、頂いたお抹茶、美味しかったです。細かな泡が立つんですね~。自分じゃあ、あんなふうに泡立てれないんですけど」
「そりゃ、抹茶が違いますわ。ええ抹茶を使わんと、泡立ちませんで!うちは、テン茶の柔らかい部分をそっと手摘みして、石臼でじっくり挽いてますから!!」
16代目自慢の品はこれ。
お抹茶談議_d0125208_0122116.jpg

早速立ててみると、、、
お抹茶談議_d0125208_0115849.jpg

ほんとだ~。上手に点てれるし、おいしいです、これ^^

「抹茶を飲むいうことは、気軽にやって欲しいことですわ。言ってみればインスタントコーヒーみたいなもんやねん。」
なるほど。
「ペットボトルの外国産のお茶やなしに、全部手仕事で作ったまじりっけなしの、安全で健康にええお茶が気軽に飲めると思うて、抹茶を点てたらよろしいねん」
なるほど。

ということで、益々気軽にお茶を楽しもうと思いました。
だから、、
お抹茶談議_d0125208_016173.jpg

茶筅もこんなふうに待機させて^^
戦国武将たちも、日ごろの疲れを癒すために一服していたそうな。疲れたときに、お抹茶☆いい習慣かも^^
by mikasselection | 2009-11-03 00:20 | 富田正・正祥窯